カミキリムシってどうやって捕まえるんだろうね。そういえば昆虫図鑑であまり載っていない気がする。クワガタやカブトムシはよく見るけれど。なので、このページでは自らが実践して試した捕獲方法をご紹介いたします。
主に、というかマダラカミキリムシをターゲットにした方法なので、他の種類のカミキリムシに有効かは分かりません。実際に試してみて下さい。また、紹介した捕獲方法で被った事故・怪我(けが)について一切の責任を負いません。なにぶん、自然・生き物が相手なので・・・。
これ以外の方法が思い付かない、と言われればそれまでだが。私がこれまでに最も多くカミキリムシを捕獲した方法が『素手で捕まえる』という手段。常に軍手(手袋)や虫アミを所持しているわけではないので。
成虫を発見したら慌てずに、そ~っと近づくこと。特にマダラカミキリムシは振動に敏感に反応する傾向がある。木々を掻き分けて近づく場合も飛び立ったり、意図的に落ちたり逃げる術を排除させよう。
常套手段は背中から掴む。が、枝にしがみついて離れまいと必死に抵抗する。誤って足をもつれさせ自分が転倒した間に逃げられる可能性もある。実際、私はこれまでに何度も逃亡を許した。
何冊も昆虫の書籍を読んだが、どこも、誰も記載していないとっておきの捕獲方法を教えよう。傍から見ると奥義というか秘伝・必殺技を繰り出しているようにも見える。それは、その名も『触覚つまみ背負投げ!』である。
大アゴに噛まれるのが怖くて編み出したのだが、名の通り、カミキリムシ自身の体長ほどの触覚をつまみ上げ、そのまま地面に叩き落とす。(※あくまでも、どうしても怖い場合のみ)カミキリムシは固い甲羅を身にまとっているので案外、というか見かけ通りに丈夫なのである。
カミキリムシは樹の幹に穴を開けるほど頑丈な大アゴを持っている。万が一、人間のひ弱な指を噛まれでもしたら出血覚悟の怪我をするはず。そういう恐怖心から私は可能な限り、軍手を(しかも二重・二枚重ねにして)装着して鷲掴みにする。
これは、多少の高い場所で発見した場合も有効な捕獲方法なのである。背伸びをしても届かない高所に潜むカミキリムシ。軍手をしたならば、ジャンプして一瞬で鷲掴みにしても噛まれる心配をしなくてもよいのです。
私は軍手二枚重ねで、交尾中のカミキリムシを2匹も同時に捕まえた経験が2度ある。ちなみに、マダラカミキリムシのオスは繁殖能力が半端ないほど旺盛である。メスを見つけるやいなや、一心不乱・猪突猛進で背中に飛び乗り交尾を開始する。
これは、体長のサイズで雌雄を区別する知識を昆虫図鑑で得た後、虫かごに捕獲したカミキリムシをサイズ別に分けた時に試して発見したのです。※ただ、マダラカミキリムシに関してのみですが。
ホームセンターで入手できる虫取り網を使った正々堂々とした捕獲方法。ハシゴを使用しても届かない高所にいるカミキリムシを捕まえる場合に有効な手段。ですが、失敗率が高いのが難点。
というのも、網でカミキリムシの捕獲を試みても、セミのように素早く飛び立たない。カミキリムシは飛行が苦手で羽を広げるまでに時間がかかるから。枝にしがみついた状態でなかなか網に入らない。
セミならば自分から飛び立って網に入り込んでくれるが、鈍いカミキリムシはそうもいかない。なので、私はカミキリムシが留まった枝ごと網で覆うようにしている。そして網の縁で、枝にしがみついたカミキリムシをこそぎ落とすように動かして捕獲する。
または、これも裏技的な方法だが、網で枝を勢い良く叩き、カミキリムシを地面に叩き落とす。または、両手に虫取り網を持つ二刀流で対応する。片方の網をカミキリムシの下に配置、もう片方で叩き落とす。いわゆる人力トラップである。
果樹の若い枝を噛じりまくるゴマダラカミキリの成虫を捕まえた場合、踏み潰して駆除(捕殺)するか虫カゴの中に入れて行動を観察します。敵を知るにはまず研究が必要ですからね。
で、体の大きいのがメス、小さいのがオス(※種類で異なるかも)という情報を得て試したのがオスとメスを両方虫カゴに放り込んでみる。すると、面白い行動が・・・。
なんと、人間に捕らえられたというのに、オスはメスがいるとわかるや否や猪突猛進して背中に飛び乗り交尾を開始(笑)。で、オスが数匹いると奪い合いというか乗り合いを始めたんです。
この行動を利用して成虫をおびき寄せ捕獲する仕掛け、昆虫の素人の私でも思い浮かぶんだから、ぜひ、キンチョーさんとか開発して欲しいですね。